- 第4分冊 詩篇91〜120篇
- 詩篇91篇 夜の恐れも昼の矢も
- 詩篇92篇 老いてなお青々と
- 詩篇93篇 大水が声をあげても
- 詩篇94篇 耳を植えた方は聞かないか
- 詩篇95篇 心をかたくなにするな
- 詩篇96篇 諸国の中で告げよ
- 詩篇97篇 雲と暗闇、蒔かれた光
- 詩篇98篇 川よ、手を打ち鳴らせ
- 詩篇99篇 聖なる方、と三たび
- 詩篇100篇 造られた私たちは主のもの
- 詩篇101篇 いつ来るのかと問う誓い
- 詩篇102篇 屋根の雀と、尽きない年
- 詩篇103篇 東が西から遠いほど
- 詩篇104篇 あなたが手を開くとき
- 詩篇105篇 数わずかな旅人のころ
- 詩篇106篇 父祖と共に罪を犯した
- 詩篇107篇 四たびの叫びと感謝
- 詩篇108篇 先に歌い、それから問う
- 詩篇109篇 呪っても、あなたは祝福する
- 詩篇110篇 わが右に座れ
- 詩篇111篇 喜ぶ者が思い巡らすわざ
- 詩篇112篇 悪い知らせを恐れない心
- 詩篇113篇 灰の山から王侯の席へ
- 詩篇114篇 海よ、なぜ逃げた
- 詩篇115篇 語らない口、歩かない足
- 詩篇116篇 主に何を返せるだろう
- 詩篇117篇 二節で国々を招く
- 詩篇118篇 捨てた石が隅のかしら石に
- 詩篇119篇 迷った羊を探してください
- 詩篇120篇 平和を語れば戦いを
第4分冊 詩篇91〜120篇
詩篇91篇 夜の恐れも昼の矢も
いと高き方の陰に宿る者への守りの約束が、夜と昼の災いを次々に挙げ、苦難のとき共にいるという神自身の言葉へ移る。
四行詩
いと高き方の陰に宿り、主こそ私の砦と言う 夜の恐れも昼の矢も、闇を歩む疫病も恐れない 千人が傍らに倒れても、それはあなたに近づかない 呼べば答え、苦難の中で共にいる、と主は言う
この篇の言葉
全能者の陰 夜の恐れ 昼に飛ぶ矢 獅子と蛇 苦難のとき
声の動き
陰に宿る告白 → 夜と昼の災い → 苦難の中の伴い
読むときの手がかり
災いが近づかないという約束(7・10節)は、信じれば苦しまないという保証ではない。神自身の言葉は「苦難のとき共にいる」(15節)と、苦難が来ることを前提に語る。
原典 World English Bible 詩篇91篇1〜16節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① 主は私の避け所、私の砦。
② 夜の恐れも、昼に飛ぶ矢も恐れない。
③ 獅子と蛇を踏み、足を石に打ちつけない。
④ 「呼べば答える。苦難のとき共にいる」と主は言う。
原典 World English Bible 詩篇91篇1〜16節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇92篇 老いてなお青々と
朝に慈しみ、夜にまことを琴に乗せて歌う安息日の歌。草のように萌える悪を見ても、主の庭に植えられた木は老いて実を結ぶ。
四行詩
朝に慈しみを、夜ごとにまことを、琴に合わせて告げる 悪しき者は草のように萌えても滅び、主はとこしえに高い 正しい者はなつめやしのように茂り、主の庭に植えられる 老いてなお実を結び青々と、主は私の岩と告げる
この篇の言葉
朝の慈しみ 夜のまこと 萌え出る草 なつめやし 老いてなお
声の動き
朝夕の賛美 → 萌える草と高い主 → 老いて実る木
読むときの手がかり
悪しき者が栄えて見えることを本文は否定せず、草のように萌えると認める。そのうえで、長い時をかけて実を結ぶ木を対に置く。滅びの場面は絵に描かず、枯れ始める草にとどめた。
原典 World English Bible 詩篇92篇1〜15節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① 朝に慈しみを、夜にまことを歌う。
② 悪は草のように萌えても、滅びる。
③ 敵が立っても、あなたは私の角を高く上げた。
④ 老いてなお実を結ぶ。主は私の岩。
原典 World English Bible 詩篇92篇1〜15節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇93篇 大水が声をあげても
威光をまとう王と揺るがない世界を告げたあと、大水が三度声をあげる。その轟きにまさる主と堅い定めを歌う、五節だけの詩。
四行詩
主は王、威光をまとい、世界は揺るがない 大水は声をあげ、大水は波をとどろかせる 多くの水の声にまさり、高みの主は力強い あなたの定めは堅く、聖なることが家を飾る
この篇の言葉
威光の衣 揺るがない世界 大水の声 砕け波 聖なる家
声の動き
王の衣 → 大水の声 → 声にまさる主
読むときの手がかり
大水の轟きは静まったとは書かれず、主はそれに「まさる」と歌われる。漫画でも嵐を最後までやませず、波に洗われても動かない足場で確かさを示した。
原典 World English Bible 詩篇93篇1〜5節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① 主は王。世界は揺るがない。
② 大水が声をあげる、声をあげる。
③ 多くの水の声より、高みの主は力強い。
④ あなたの定めは堅い。聖なることが家を飾る。
原典 World English Bible 詩篇93篇1〜5節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇94篇 耳を植えた方は聞かないか
内容注記 6節に、寡婦や旅人や孤児が殺されるという言葉がある。絵には描かない。
報復の神に輝き出よと叫び、弱い者を殺して「主は見ない」と言う者に、耳を植えた方が聞かないはずがあるかと問い返す。
四行詩
報復の神よ、輝き出よ、悪しき者はいつまで勝ち誇るのか 寡婦と旅人と孤児を殺し、「主は見ない」と彼らは言う 耳を植えた方が聞かず、目を造った方が見ないのか 足が滑ると言ったとき、あなたの慈しみが私を支えた
この篇の言葉
報復の神 いつまで 主は見ない 耳を植えた方 高い塔
声の動き
報復の神への叫び → 耳と目の問い返し → 支えられた足
読むときの手がかり
報復を願う言葉は、寡婦や旅人を殺す者への訴えから出ている。語り手は自分で手を下さず、裁きを神に委ねる。悪が断たれるのは本文でも未来のことで、絵には描かない。
原典 World English Bible 詩篇94篇1〜23節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① 報復の神よ、輝き出てください。
② 「主は見ない」と彼らは言う。
③ 耳を植えた方が、聞かないのか。
④ 「足が滑る」と言ったとき、慈しみが支えた。
原典 World English Bible 詩篇94篇1〜23節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇95篇 心をかたくなにするな
救いの岩へ歌おうと招き、ひざまずいた牧場の民に、主の声がメリバの日を思い出させ、安息に入れなかった世代への誓いを突きつける。
四行詩
さあ歌おう、救いの岩、神々にまさる大いなる王に ひざまずこう、私たちはその牧場の民、その羊 今日こそ声を聞いてほしい、メリバのように心をかたくなにするな 主は四十年嘆き、誓った、「彼らは私の安息に入らない」
この篇の言葉
救いの岩 牧場の羊 今日 メリバ 安息
声の動き
歌とひざまずきへの招き → 今日という呼びかけ → 安息に入れない誓い
読むときの手がかり
喜ばしい招きが、後半で主自身の警告に変わる。歌って礼拝する民にこそ「心をかたくなにするな」と語られる。安息に入れないという誓いで終わり、和らげる結びは置かれていない。
原典 World English Bible 詩篇95篇1〜11節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① さあ、救いの岩に向かって歌おう。
② ひざまずこう。私たちは牧場の羊。
③ 今日、聞いてほしい。メリバのように心をかたくなにするな。
④ 「彼らは安息に入らない」と主は誓った。
原典 World English Bible 詩篇95篇1〜11節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇96篇 諸国の中で告げよ
新しい歌を全地に呼びかけ、神々は偶像にすぎないと諸国の中で告げる。声は広がり、森の木々までが、地を裁きに来る主の前で喜び歌う。
四行詩
主に新しい歌を歌え、全地よ、日ごとに救いを告げよ 民の神々は偶像にすぎず、主は天を造った 諸国の家々よ、栄光と力を主に帰せ、主は王と告げよ 野は躍り、森の木々は歌う、主が地を裁きに来る
この篇の言葉
新しい歌 日ごとに 諸国の中で 主は王 森の木々
声の動き
全地への新しい歌 → 諸国への告知 → 森の歓呼
読むときの手がかり
ここでの「裁き」は恐れより喜びの理由として歌われ、森の木々まで歓声をあげる。98篇と言葉がよく重なるが、96篇は神々を偶像と言い切り、諸国の家々に供え物を携えて主の庭へ来いと呼びかける。
原典 World English Bible 詩篇96篇1〜13節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① 主に新しい歌を。日ごとに救いを告げよう。
② 神々は偶像にすぎない。主は天を造った。
③ 諸国の中で言おう、主は王と。
④ 森の木々も歌う。主が地を裁きに来る。
原典 World English Bible 詩篇96篇1〜13節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇97篇 雲と暗闇、蒔かれた光
雲と暗闇に囲まれた王の前を火が進み、山々は蝋のように溶ける。恐ろしい現れを語る声が、正しい者に光が種のように蒔かれるという約束へ移る。
四行詩
主は王、島々よ喜べ、雲と暗闇がその周りにある 火が前を行き、稲妻は世界を照らし、山は蝋のように溶ける シオンは聞いて喜ぶ、主を愛する者よ、悪を憎め 正しい者には光が、心の直ぐな者には喜びが蒔かれる
この篇の言葉
雲と暗闇 火と稲妻 蝋のような山 シオンの喜び 蒔かれた光
声の動き
雲と火の現れ → シオンの喜び → 蒔かれた光
読むときの手がかり
7節には刻んだ像に仕える者が恥を受けよという言葉もあるが、絵には描かない。敵を焼く火(3節)も地平の火の線にとどめた。「光が蒔かれる」は芽吹きを待つ種の像として読める。
原典 World English Bible 詩篇97篇1〜12節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① 主は王。雲と暗闇がその周りに。
② 稲妻が世界を照らし、山は蝋のように溶ける。
③ シオンは聞いて喜ぶ。主は聖徒のいのちを守る。
④ 正しい者に光が蒔かれる。主に感謝を。
原典 World English Bible 詩篇97篇1〜12節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇98篇 川よ、手を打ち鳴らせ
右の手と聖なる腕の救いと、イスラエルの家への慈しみを新しい歌で告げると、竪琴と角笛が鳴り、海がとどろき、川は手を打ち、山々は声を合わせる。
四行詩
主に新しい歌を、その右の手と聖なる腕が救いを成した イスラエルの家への慈しみを覚え、地の果てまでが救いを見た 竪琴に合わせ、ラッパと角笛で、王の前に喜び叫べ 海はとどろけ、川は手を打て、山々は共に喜び歌え
この篇の言葉
新しい歌 右の手と聖なる腕 角笛 川の手拍子 山々の歌
声の動き
右の手の救い → 楽器の歓声 → 海と川と山の歌
読むときの手がかり
96篇と言葉がよく重なるが、98篇は救いを「右の手と聖なる腕」の働きとして語り、イスラエルへの慈しみを覚えたことを先に置く。歓声の担い手は、楽器の音から海・川・山へと移っていく。
原典 World English Bible 詩篇98篇1〜9節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① 主に新しい歌を。右の手が救いを成した。
② 竪琴と角笛で、王の前に喜び叫べ。
③ 海よ、とどろけ。世界とそこに住む者も。
④ 川よ手を打て、山々よ共に歌え。
原典 World English Bible 詩篇98篇1〜9節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇99篇 聖なる方、と三たび
「聖なる方」の句を三度くり返して礼拝を呼びかけ、その間に、モーセ、アロン、サムエルが呼ぶと答え、赦しつつ罰した神の記憶を置く。
四行詩
主は王、民はおののけ、地は揺れよ、主は聖なる方 正義を愛する王の足台のもとにひれ伏せ、聖なる方 モーセ、アロン、サムエルに主は答え、赦しつつ行いを罰した 聖なる山で拝め、私たちの神、主は聖なる方
この篇の言葉
聖なる方 足台 モーセとアロンとサムエル 雲の柱 赦しつつ罰する
声の動き
おののく民 → 呼べば答えた記憶 → 聖なる山での礼拝
読むときの手がかり
8節は、赦す神と、行いを罰する神を一つの文に並べる。どちらかに寄せず両方を残した。ケルビムの上の座は描かず、雲に隠れた頂や上端の見えない石段で、高みにいる方を示した。
原典 World English Bible 詩篇99篇1〜9節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① 主は王。民はおののけ、地は揺れよ。
② 足台のもとにひれ伏そう。聖なる方。
③ モーセ、アロン、サムエルが呼ぶと、主は答えた。
④ 聖なる山でひれ伏そう。主は聖なる方。
原典 World English Bible 詩篇99篇1〜9節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇100篇 造られた私たちは主のもの
造られた者として主のものだと知る民が、喜びの叫びをあげ、感謝しつつ門をくぐって庭へ入っていく。その歩みが代々へつながる。
四行詩
全地よ主に喜び叫べ、喜んで仕え、歌って御前へ 主こそ神と知れ、主が私たちを造り、私たちは主のもの その民、その牧場の羊よ、感謝して門に入れ 主は恵み深く、慈しみはとこしえに、まことは代々に
この篇の言葉
喜びの叫び 喜んで仕える 主のもの 牧場の羊 代々のまこと
声の動き
全地への呼びかけ → 主のものという告白 → 代々への感謝
読むときの手がかり
「主は神」と知ることが、「私たちは主に造られ、主のもの」という告白と結びついている。95篇と同じ「牧場の羊」の像を持つが、100篇には警告がなく、感謝と賛美の招きだけが続く。
原典 World English Bible 詩篇100篇1〜5節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① 全地よ、主に向かって喜び叫べ。
② 喜んで仕え、歌いながら御前へ。
③ 主が造り、私たちは主のもの。牧場の羊。
④ 主は恵み深く、まことは代々に。
原典 World English Bible 詩篇100篇1〜5節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇101篇 いつ来るのかと問う誓い
慈しみと公正を歌い、「いつ来るのか」と問いながら家の内を歩む。陰のそしりを退け、朝ごとに地の悪を断つと誓う治める者の言葉。
四行詩
慈しみと公正を歌う。主よ、あなたにほめ歌う いつ私のもとに来るのか。家の内を全き心で歩む 卑しいものを目の前に置かず、陰で隣人をそしる者を黙らせる 朝ごとに地の悪しき者を断ち、主の都から不正を行う者を断つ
この篇の言葉
慈しみと公正 いつ来るのか 家の内 地の忠実な者 朝ごとに
声の動き
歌と問い → 家の内の誓い → 朝ごとの裁き
読むときの手がかり
誓いの列は、2節の「いつ来るのか」という問いと並んで置かれている。8節の厳しい言葉は和らげずに残したが、裁きの場面は描かない。現代の権力の行使に重ねて読まない。
原典 World English Bible 詩篇101篇1〜8節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① いつ来てくださるのか。家の内を全き心で歩む。
② 陰で隣人をそしる口を、私は黙らせる。
③ 地の忠実な者を、私と共に住まわせる。
④ 朝ごとに地の悪しき者を断つ。主の都から。
原典 World English Bible 詩篇101篇1〜8節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇102篇 屋根の雀と、尽きない年
煙のように消える日々、屋根にひとりいる雀のような孤独。投げ捨てられたと訴える者が、衣のように古びる天と変わらない神とを並べて見る。
四行詩
顔を隠さないで。私の日々は煙のように消える 私は荒野のペリカン、屋根にひとりいる雀のよう あなたが私を投げ捨てた。日の半ばで取り去らないで 天は衣のように古びる。だがあなたの年は尽きない
この篇の言葉
煙のような日々 屋根の雀 灰のパン 衣のように古びる 尽きない年
声の動き
衰えの訴え → あなたはとこしえ → 日の半ばの願い
読むときの手がかり
衰えの原因を語り手は神に向けて語る。それでも主はシオンを憐れみ、囚われ人のうめきを聞くと言う(13〜20節)。語り手の癒やしは書かれず、希望はしもべの子孫に置かれる。
原典 World English Bible 詩篇102篇1〜28節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① 顔を隠さないで。日々は煙のように消える。
② 屋根の雀のよう。あなたが私を投げ捨てた。
③ しかし主よ、あなたはとこしえ。
④ 天は衣のように古びる。あなたは変わらない。
原典 World English Bible 詩篇102篇1〜28節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇103篇 東が西から遠いほど
魂に「主をほめよ、恵みを忘れるな」と命じ、赦しと憐れみを数える。人は塵で草のようでも慈しみはとこしえだと歌い、再び魂へ呼びかける。
四行詩
わが魂よ、主をほめよ。その恵みを一つも忘れるな 東が西から遠いほど、主は私たちの背きを遠ざけた 主は私たちが塵だと覚えている。人の日は野の花 御使いよ、すべてのわざよ、主をほめよ。わが魂よ
この篇の言葉
わが魂よ 恵みを忘れるな 東と西 塵 野の花
声の動き
魂への呼びかけ → 赦しと人のはかなさ → すべてのわざから再び魂へ
読むときの手がかり
「わが魂よ、主をほめよ」は自分に向けた命令で、冒頭と結びに置かれている。人が塵で草のようだという言葉は、嘆きではなく、主が憐れむ理由として語られる。
原典 World English Bible 詩篇103篇1〜22節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① わが魂よ、主をほめよ。恵みを忘れるな。
② 罪を赦し、病を癒やし、若さを鷲のように。
③ 父のように憐れみ、塵だと覚えている。
④ すべてのわざよ、主をほめよ。わが魂よ。
原典 World English Bible 詩篇103篇1〜22節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇104篇 あなたが手を開くとき
光をまとう方が谷に泉を送り、獣も鳥も人も海の生きものも、みな糧を待つ。手を開けば満ち、顔を隠せばおののく。語り手は生きる限り歌うと言う。
四行詩
わが魂よ、主をほめよ。あなたは光を衣のようにまとう 谷に泉を送り、野ろばは飲み、鳥は枝の間で歌う みなあなたを待つ。手を開けば満ち、顔を隠せばおののく 生きる限り私は歌う。罪人は地から消えよ。魂よ、ほめよ
この篇の言葉
光の衣 谷の泉 夕べまで働く レビヤタン みなあなたを待つ
声の動き
光をまとう方 → 泉と夜と朝と海 → 待ち望む命と歌
読むときの手がかり
創造の列挙は、すべての命が神の手と顔に頼るという27〜30節に集まる。息を取り去れば塵に帰る、とも語られる。35節の罪人が消えるようにという願いは省かず四行詩に残した。
原典 World English Bible 詩篇104篇1〜35節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① わが魂よ、主をほめよ。光をまとう方を。
② 谷に泉を送り、野ろばは渇きをいやす。
③ 獅子は穴に帰り、人は夕べまで働きに出る。
④ みなあなたを待つ。生きる限り私は歌う。
原典 World English Bible 詩篇104篇1〜35節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇105篇 数わずかな旅人のころ
数わずかな旅人だった民との約束を、主は千代に覚えている。ヨセフの足かせ、荒野のパンと岩の水を経て、歌とともに導き出された民を語る。
四行詩
主に感謝し、その名を呼べ。驚くべきわざを覚えよ 数わずかな旅人のころから、主は約束を千代に覚えている ヨセフは売られ、足はかせに。主の言葉が彼を確かにした 岩を開いて水を流し、民を喜びの歌とともに導き出した
この篇の言葉
数わずかな旅人 千代の約束 ヨセフの足かせ 天のパン 岩の水
声の動き
感謝の呼びかけ → 旅とヨセフ → 荒野から地へ
読むときの手がかり
主がエジプトに災いを送り、初子を打ったことも本文は列挙する(27〜36節)が、絵にも四行詩にも入れなかった。諸国の地を与えた(44節)は、現代の土地の争いに重ねて読まない。
原典 World English Bible 詩篇105篇1〜45節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① 主に感謝せよ。わずかな旅人のころから。
② 足はかせに。主の言葉が彼を確かにした。
③ 天のパンで満たし、岩から水が流れた。
④ 主は約束を覚えていた。掟を守るために。
原典 World English Bible 詩篇105篇1〜45節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇106篇 父祖と共に罪を犯した
内容注記 37〜38節に、息子や娘をいけにえにし血を流した告白がある。絵には描かない。
父祖の背きを自分たちの罪として告白する歴史の歌。栄光を牛の像と取り替え、すぐ忘れた民の叫びを主は聞いた。散らされた中から集めてと願う。
四行詩
私たちは父祖と共に罪を犯し、あなたの慈しみを忘れた 栄光を、草を食む牛の像と取り替えた 主は怒って国々に渡し、それでも叫びを聞いて契約を覚えた 主よ、私たちを救い、国々の中から集めてください
この篇の言葉
父祖と共に 牛の像 破れ口 叫びを聞く 国々から集めて
声の動き
告白 → 繰り返す背き → 集めてという願い
読むときの手がかり
105篇と対になり、同じ歴史を民の背きの側から語る。47節の願いで終わり、集められたとは書かれない。48節の頌栄は第4巻全体を結ぶ。
原典 World English Bible 詩篇106篇1〜48節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① 私たちは父祖と共に罪を犯した。
② 栄光を、草を食む牛の像と取り替えた。
③ モーセが破れ口に立ち、怒りをとどめた。
④ それでも主は叫びを聞いた。救って、集めてください。
原典 World English Bible 詩篇106篇1〜48節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇107篇 四たびの叫びと感謝
荒野、闇の鎖、死の門に近い病、嵐の海。四つの苦境の人々が苦しみの中で主に叫び、救い出されるたびに「その慈しみを主に感謝せよ」と繰り返される。
四行詩
主に感謝せよ。主は恵み深く、慈しみはとこしえ 荒野にさまよい、闇に縛られ、死の門に近づき、海でよろめく 苦しみの中で主に叫ぶと、主は彼らを苦しみから救い出す その慈しみを主に感謝させよ。知恵ある者は心に留めよ
この篇の言葉
東西南北 町のない荒野 断たれた鎖 望みの港 慈しみに感謝
声の動き
贖われた者への呼びかけ → 四つの苦境と叫び → 知恵ある者への結び
読むときの手がかり
本文は闇の鎖と病の原因を背きに帰し、嵐の風を起こすのも主だと言う(25節)。苦しみをすべて罪の結果と読む必要はない。絵は救い出された後の姿だが、本文は飢え、倒れ、よろめく苦境を語る。
原典 World English Bible 詩篇107篇1〜43節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① 町もなくさまよい、叫ぶと、まっすぐな道へ。
② 闇に縛られ、叫ぶと、鎖は断たれた。
③ 死の門に近づき、叫ぶと、言葉が癒やす。
④ 嵐を静めて港へ。慈しみを主に感謝させよ。
原典 World English Bible 詩篇107篇1〜43節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇108篇 先に歌い、それから問う
57篇の目覚めの賛美と60篇の宣言をつなぎ、嘆きを経ずに「心は揺るがない」と歌い始める。賛美の後にも「捨てたのではないか」の問いだけは残る。
四行詩
神よ、心は揺るがない。目覚めよ、私が夜明けを起こす 慈しみは天を越え、まことは空に届く。国々の中で歌う 神は聖所から語った、エフライムは私の兜、ユダは私の笏 捨てたのではないか。敵に向かう助けを。神によって力をふるう
この篇の言葉
揺るがない心 夜明けを起こす 兜と笏 捨てたのか 敵に向かう助け
声の動き
先に歌う → 聖所からの宣言 → 問いと出立
読むときの手がかり
前半は57篇の後半、後半は60篇の後半とほぼ同じ言葉。二つの篇の嘆きの部分を除いて継いだため、賛美が先に来る。エドムなどを現代の民族や国家に重ねない。勝利は描かない。
原典 World English Bible 詩篇108篇1〜13節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① 心は揺るがない。私が夜明けを起こす。
② 国々の中で、あなたに感謝し、ほめ歌う。
③ 神は聖所から語った、ユダは私の笏。
④ 神よ、捨てたのではないか。神によって力をふるう。
原典 World English Bible 詩篇108篇1〜13節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇109篇 呪っても、あなたは祝福する
内容注記 6〜19節に、相手の子や妻にまで及ぶ激しい呪いがある。言葉は隠さず、絵には描かない。
愛を敵意で返されても祈る者の篇に、子や妻にまで及ぶ長い呪いが連なる。夕べの影のように消えかけながら、彼らが呪ってもあなたは祝福すると言う。
四行詩
賛美の神よ、黙らないで。愛に代えて敵意を受け、私は祈る 「その子は父なく、妻はやもめに」と呪いの言葉は続く 私は夕べの影のように去り、いなごのように払い落とされる 彼らが呪っても、あなたは祝福する。主は貧しい者の右に立つ
この篇の言葉
愛に代えて敵意 右に立つ告発者 呪いの衣 夕べの影 貧しい者の右
声の動き
偽りの訴えと祈り → 長い呪い → 祝福への頼り
読むときの手がかり
6〜19節の呪いは語り手の言葉とも敵の言葉の引用とも読まれ、四行詩ではかぎ括弧に入れた。ただし20・29節では語り手自身も訴える者の恥を願う。
原典 World English Bible 詩篇109篇1〜31節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① 愛に代えて敵意を。それでも祈る。
② 「子は父なく、妻はやもめに」と呪いは続く。
③ 夕べの影のように去り、いなごのように払われる。
④ 彼らが呪っても、あなたは祝福する。
原典 World English Bible 詩篇109篇1〜31節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇110篇 わが右に座れ
「わが右に座れ」と王に告げる主の言葉。シオンから力の杖が伸び、主は誓ってとこしえの祭司とする。戦いの言葉のあと、王は道の小川で水を飲む。
四行詩
主はわが主に言う。わが右に座れ、敵を足台とするまで 力の杖をシオンから伸ばす。朝の胎から、あなたに若さの露 主は誓って思い直さない。メルキゼデクの位のとこしえの祭司 主は右にいて王たちを砕く。道の小川で飲み、頭を上げる
この篇の言葉
わが右に座れ 力の杖 朝の露 とこしえの祭司 道の小川
声の動き
主の託宣 → 王であり祭司 → 道の途中の水
読むときの手がかり
王に向けた託宣として読む。新約聖書がキリストに当てて読むのは後代の読み。5〜6節には王たちを砕き死体を積む戦いの言葉があるが、絵には描かない。
原典 World English Bible 詩篇110篇1〜7節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① 主はわが主に言う、わが右に座れ。
② 朝の胎から、若さの露があなたに。
③ あなたはとこしえの祭司、と主は誓った。
④ 道の小川で飲み、頭を上げる。
原典 World English Bible 詩篇110篇1〜7節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇111篇 喜ぶ者が思い巡らすわざ
会衆の中で心を尽くして感謝し、主のわざの大きさを一つずつ数え上げて、主を畏れることが知恵のはじめだと言い切る。
四行詩
正しい者の集いで、心を尽くして主に感謝する 主のわざは大きく、喜ぶ者はそれを思い巡らす 主は畏れる者に糧を与え、契約をとこしえに覚える 主を畏れることは知恵のはじめ、主の誉れはとこしえに
この篇の言葉
心を尽くした感謝 思い巡らす 糧 契約 知恵のはじめ
声の動き
会衆での感謝 → わざを数え上げる → 畏れと知恵
読むときの手がかり
112篇と対になるアルファベット詩で、「その義はとこしえに」などの句を分け合う。6節は、民に諸国の嗣業を与えたことも主のわざに数える。絵にはせず、現代の土地の争いに重ねて読まない。
原典 World English Bible 詩篇111篇1〜10節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① 心を尽くして、主に感謝します。
② 主のわざは大きい。その義はとこしえに。
③ 畏れる者に糧を。契約はとこしえに。
④ 主を畏れることは、知恵のはじめ。
原典 World English Bible 詩篇111篇1〜10節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇112篇 悪い知らせを恐れない心
111篇が数えた主のわざに続き、主を畏れる人を描く。恵んで貸し、貧しい者に与え、悪い知らせにも心は揺るがない。
四行詩
主を畏れ、その戒めを大いに喜ぶ人は幸いだ 闇の中にも光は昇り、その人は恵んで貸す 悪い知らせを恐れず、心は主に信頼して揺るがない 惜しまず貧しい者に与える、悪しき者は苛立ち、その願いは滅びる
この篇の言葉
主を畏れる人 闇に昇る光 恵んで貸す 悪い知らせ 貧しい者に与える
声の動き
戒めを喜ぶ → 揺るがない心 → 与える手と悪しき者
読むときの手がかり
111篇と対のアルファベット詩。主について言われた「その義はとこしえに」が、ここでは主を畏れる人に言われる。富や子孫の約束を成功の保証としては読まず、与える行いを中心に置いた。
原典 World English Bible 詩篇112篇1〜10節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① 主を畏れ、戒めを喜ぶ人は幸い。
② 闇にも光は昇る。恵んで貸す。
③ 悪い知らせが来ても、心は揺るがない。
④ 惜しまず与える。悪しき者は見て苛立つ。
原典 World English Bible 詩篇112篇1〜10節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇113篇 灰の山から王侯の席へ
天より高い栄光を讃える声が、身をかがめて地を見る主へ移り、灰の山の貧しい者が王侯と座る逆転へ進む。
四行詩
主のしもべよ、日の出から日の入りまで御名を讃えよ 天よりも高く座す方は、身をかがめて地を見る 貧しい者を塵から、乏しい者を灰の山から起こし 王侯と共に座らせ、子のない女を喜ぶ母とする
この篇の言葉
日の出から日の入りまで 高く座す 身をかがめる 灰の山 喜ぶ母
声の動き
しもべへの呼びかけ → 高みからかがむ主 → 低い者を高くする
読むときの手がかり
113〜118篇は「ハレル」と呼ばれる一群で、祭りで歌われてきたと伝えられる(本文外の伝承)。本篇は高さを讃えるだけでなく、その方が低い者へかがむ逆転を歌う。起こす手は描かず、起き上がる姿で示した。
原典 World English Bible 詩篇113篇1〜9節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① 日の出から日の入りまで、主の名を讃えよ。
② 天より高く座す方が、身をかがめて見る。
③ 塵から、灰の山から起こされる。
④ 王侯と座らせ、子のない女を母に。
原典 World English Bible 詩篇113篇1〜9節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇114篇 海よ、なぜ逃げた
民がエジプトを出たとき、海は逃げ、山は雄羊のように跳ねた。神の姿を語らず、自然の驚きと問いかけで出来事を歌う。
四行詩
イスラエルがエジプトを出たとき、海は見て逃げた ヨルダンは退き、山は雄羊、丘は小羊のように跳ねた 海よ、なぜ逃げたのか、山よ、なぜ跳ねたのか 地よおののけ、岩を池に、火打ち石を泉に変えた方の前で
この篇の言葉
逃げる海 退くヨルダン 跳ねる山 岩の池 火打ち石の泉
声の動き
出て行く民 → 逃げる海と跳ねる山 → 地のおののきと泉
読むときの手がかり
本篇は神の姿もモーセも描かず、海や山の反応だけで出来事を語る。絵でも神の姿や光は描かず、波・山・湧く水の動きで示した。エジプトやヨルダンを現代の国に重ねない。
原典 World English Bible 詩篇114篇1〜8節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① 民がエジプトを出たとき。
② 海は見て逃げ、ヨルダンは退いた。
③ 山よ、なぜ雄羊のように跳ねたのか。
④ 地よ、おののけ。岩を泉に変えた方の前で。
原典 World English Bible 詩篇114篇1〜8節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇115篇 語らない口、歩かない足
「私たちにではなく」と栄光を御名に返し、口があっても語らない像と比べて、生きている私たちは主を讃え続けると言う。
四行詩
私たちにではなく、主よ、あなたの名に栄光を 「神はどこに」と言う国々の像は、口があっても語らない 造る者もそれに似る、主に信頼せよ、主は助け、盾 死者は讃えない、だが私たちは今からとこしえまで讃える
この篇の言葉
私たちにではなく 神はどこに 語らない口 助けと盾 私たちは讃える
声の動き
御名への栄光 → 語らない像 → 信頼と賛美
読むときの手がかり
4〜8節の偶像は、特定の宗教や現代の信仰の像としてではなく、人の手で造って頼るもの一般として描いた。アロンの家の祭司の装いも描かない。結びは、死者ではなく生きている者が讃えるという対比。
原典 World English Bible 詩篇115篇1〜18節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① 栄光は私たちにではなく、御名に。
② 口があっても語らない。造る者もそれに似る。
③ 主に信頼せよ。主は助け、盾。
④ 死者は讃えない。だが私たちは讃える。
原典 World English Bible 詩篇115篇1〜18節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇116篇 主に何を返せるだろう
死の綱に巻かれて叫んだ人が、聞かれた喜びから「主を愛する」と言い、何を返せるかと問い、杯と誓いで応える。
四行詩
主は私の声を聞いた、だから私は主を愛する 死の綱が巻きつき、私は叫んだ、魂を救ってと 魂よ憩いに帰れ、あなたは私を死から、目を涙から救った 何を返せよう、救いの杯を取り、民の前で誓いを果たす
この篇の言葉
主を愛する 死の綱 憩いに帰れ 救いの杯 誓い
声の動き
死の綱と叫び → 魂への言葉 → 杯と誓い
読むときの手がかり
本篇は救われた後の「応え方」を長く語る。15節「主の聖徒の死は主の目に尊い」は、主に属する者の死を主が軽く扱わない、という意味に読める。杯は聖杯に見えないよう素焼きとした。
原典 World English Bible 詩篇116篇1〜19節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① 死の綱が巻きつく。主よ、私を救って。
② 魂よ、憩いに帰れ。生ける者の地を歩む。
③ 主に何を返せよう。あなたは私の縄目を解いた。
④ 救いの杯を取り、民の前で誓いを果たす。
原典 World English Bible 詩篇116篇1〜19節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇117篇 二節で国々を招く
詩篇でいちばん短い二節に、国々への呼びかけ、私たちへの慈しみという理由、とこしえのまことが一息に収まる。
四行詩
すべての国よ、主を讃えよ、すべての民よ、たたえよ 主の慈しみは、私たちに大きいのだから 主のまことは、とこしえまで絶えることがない 主を讃えよ、すべての国よ、主を讃えよ
この篇の言葉
すべての国 すべての民 私たちへの慈しみ とこしえのまこと
声の動き
国々への呼びかけ → 私たちへの慈しみ → とこしえのまこと
読むときの手がかり
詩篇でいちばん短い篇。呼びかけの理由は「私たち」への慈しみで、限られた民への恵みが国々への招きになる。国々が応えたとは書かれないため、絵でも讃える群衆にはしなかった。
原典 World English Bible 詩篇117篇1〜2節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① すべての国よ、主を讃えよ。
② すべての民よ、たたえよ。
③ 主の慈しみは、私たちに大きい。
④ 主のまことはとこしえに。主を讃えよ。
原典 World English Bible 詩篇117篇1〜2節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇118篇 捨てた石が隅のかしら石に
慈しみの反復に包まれて、押し倒されかけた人が死なずに生き、義の門をくぐり、捨てられた石が隅に据えられた驚きを歌う。
四行詩
主に感謝せよ、その慈しみはとこしえに 囲まれ、押し倒されかけても、主が助けた 主は厳しく懲らしめたが、死には渡さなかった 家造りの捨てた石が、隅のかしら石になった
この篇の言葉
慈しみはとこしえに 死なずに生きる 義の門 隅のかしら石 主が造った日
声の動き
苦しみからの呼び声 → 死なずに生きる → 門と石の逆転
読むときの手がかり
10〜12節「国々が私を囲んだ…主の名によって私は彼らを断つ」は言葉として残し、絵にはしない。国々を現代の国や民族に重ねない。22〜26節は後代に別の読み方で引かれる箇所だが、ここでは救われた者が門に入って感謝する本篇の流れで読んだ。
原典 World English Bible 詩篇118篇1〜29節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① 囲まれ、押された。主の名によって断つ。
② 私は死なない。生きて主のわざを語る。
③ 義の門を開けて。入って感謝する。
④ 捨てた石が隅のかしらに。主が造った日だ。
原典 World English Bible 詩篇118篇1〜29節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇119篇 迷った羊を探してください
教えを指す言葉を言い換えながら、苦しみの中で「忘れない」と言い続けた声が、迷った羊の自分を探してほしいと願う。
四行詩
あなたの言葉を胸に隠し、蜜より甘く味わう 高ぶる者に追われ、いつ慰めてくれるのかと目は衰える 煙の中の革袋のようになっても、教えを忘れない 羊のように迷った私を、どうか探してください
この篇の言葉
胸に隠した言葉 蜜より甘い 煙の中の革袋 あなたは近い 迷った羊
声の動き
教えを愛する歩み → 衰えても忘れない → 迷った羊の願い
読むときの手がかり
22段、各段8節の行頭が同じヘブライ文字で始まるアルファベット詩。苦しみは多く高ぶる者の迫害として語られるが、「あなたは真実をもって私を苦しめた」(75節)とも言う。教えを愛し通した声は、確信ではなく「探してください」という願いで終わる。
原典 World English Bible 詩篇119篇1〜176節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① 言葉を胸に隠して歩む。
② 煙の中の革袋のよう。いつ慰めてくれるのですか。
③ 悪を追う者が近づく。主よ、あなたは近い。
④ 羊のように迷った私を探して。戒めは忘れていません。
原典 World English Bible 詩篇119篇1〜176節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。
詩篇120篇 平和を語れば戦いを
都上りの歌の最初は、旅立ちではなく、偽りの舌に囲まれて長く住みすぎた者の嘆き。平和を語っても、返ってくるのは戦い。
四行詩
苦しみの中で叫ぶと主は答えた、偽りの唇から救って 欺く舌よ、返されるのは勇士の矢とえにしだの炭火 ああ、メシェクに宿り、ケダルの天幕に長く住みすぎた 私は平和を、だが私が語ると、彼らは戦いを
この篇の言葉
偽りの唇 欺く舌 えにしだの炭火 ケダルの天幕 平和と戦い
声の動き
答えられた叫び → 舌への問い → 平和を憎む者の間で
読むときの手がかり
メシェクとケダルは遠く離れた二つの地で、「平和を憎む者の間」の比喩として読める。現代の地名や民族に重ねない。都上りの歌の最初だが、本文は旅を語らず、救いの場面もないまま終わる。
原典 World English Bible 詩篇120篇1〜7節
四行詩は原典を踏まえた創作。
読み順 左上①→右上②→左下③→右下④

① 主よ、偽りの唇から救ってください。
② 欺く舌よ、返されるのは矢と炭火。
③ ああ、平和を憎む者の間に長く住みすぎた。
④ 私は平和を。語れば、彼らは戦いを。
原典 World English Bible 詩篇120篇1〜7節
漫画は原典を踏まえた創作。台詞も翻案。